2014年8月4日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.111

というわけで(どういうわけ?)、今週も暑さにかまけてゆったり過ごしております。

今回は、現在読み進めている本の中で、ようやく半分まで来た「The Facebook Effect」で
目に付いた表現を取り上げます。

前回取り上げましたように、現在iPadで読んでいます。

読み進める中で、知らない単語には黄色のハイライト、基本データ(大事な人名や固有名詞、
データ、キーとなる出来事)には赤の下線(赤しかありません)、それから、ちょっと解読を
要するような小難しい表現には緑色のハイライトを付けています。

さらに、単語でも意味の多いもの、あるいは、備え付けの辞書機能では分からないものに
ついては、メモとしてネットで調べた意味や例文を書きこむようにしています

さて、今回は、このうちで緑のハイライトをした文章をちょっと解読してみたいと思います。

一般にはビジネス関連のノンフィクションは文学系に比べて分かりやすいということが言われて
おりますが、私はそうでもないと思っています。

つまり、ビジネス系の文書(小説も含む)を読む場合、何が起きたかという事実が人名、
社名、その他の固有名詞、データで語られており、そこに注意と興味が集中するために
その間にある文章はあまり読まないことが多い、ところがその中にはよく読むと難解な
文章もある、というのが私の見解です。

この実例を「The Facebook Effect」の中から取り上げてみたいと思います。

900ページ超の本でようやく500ページ読んだところですが、フェースブックがすっかり
人気を得て、大学から高校、一般にまで会員対象を広げる一方で、グーグルをはじめと
する色々な会社から買収の話が持ちかけられている(10億ドルの提示もある!)という
状況です。

ここで一般(adultまで対象を広げるにあたって、創業者であるZuckerbergの掲げる
transparencyという理念に対する抵抗が出てきます。

実名で登録する必要があり、自分に関連する写真やデータは広く知られてしまうリスク
というか、友人が掲載した写真を証拠にしてズル休みをしていた社員がクビになるといった
事態が発生している)があるのは行きすぎでは、という批判が出てきます。

これに対して、CEOであるZuckerberg氏は、いわば純粋に「みんなが本当の自分を公開
すれば、本当の意味で開かれた社会が実現する」という理想を信じており、Facebook
その手段というわけです。

一方で、彼と目標は違うが、多くの若い人たちも情報の公開に賛成しています。

中でも一部の若者はこのように考えているという意見を紹介する下りで、ちょっと面白い
というか、小難しい文章を見つけました。

Some young people ……… say it’s not a problem to have libertine images of 
themselves on Facebook because as they get older, standards about such 
indiscretions will have relaxed.  While they are clearly gambling with their own 
reputations, the inarguable wholesale movement toward self-disclosure on 
Facebook and even in broader society gives this view some credence.ねー

libertine」-放蕩とありますから、自由奔放よりももっとハジケタた感じ。
indiscretion」―無分別(lack of good judgment or care in behavior

色々はっちゃけている映像や言動をFacebookに載せても、将来的にはそうした行為に
対して世の中は寛容になるので問題ないと考えている若者もいるということですな。

次の文章で「gambling with their own reputations」というのは面白い表現ですね。
自分に対する評価に悪い影響は出ないという方に賭けているということですか。

それに続く文章が小難しい。

the inarguable wholesale movement toward…」ということで、これを訳す場合は、
私は
自己開示に向けた大きな動き(うねり)となっているという紛れも無い事実(があること)」
としてみます。

そして、前後関係をチェックします。さて、はまるかな?

ここまでさっと読むだけではもうひとつ分かりにくいのですが、実はこの後に、こうした
若い頃の悪行に対して世の中が寛容になっているという例として、オバマ大統領が
自叙伝の中で若い頃にコカインを試してみたことがあるという記述が出てくるが、ほとんど
問題にならなかったことを挙げています。

なるほど、文化の違いというやつですね。
嗜好品(entertainment purposeとしてのマリワナも合法化され始めているようだし。

ということで、暑中お見舞い申し上げます。

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