さて、今回レビューする記事は、昨年最後の掲載と同じEcono mist 12/20号から、
ハワイのホームレスについて取り上げます。
タイトルは、
「Homelessness in Hawaii
Paradise lost
Catering to tourists comes at a hefty price for locals」
ハワイでホームレスと聞くと、何かお気楽な( どこでも寝られるし、食べ物も
ありそうだし)響きがありますが、 とんでもない。
「Hawaii has one of the worst rates of homelessness in the country. Though
its jobless rate is below 5%, pricey housing keeps even many workers
on the streets.....」
家の価格が高いために、ちょっとやそっとの収入では追いつかず、 ホームレスに
なりやすいと。
特にオアフ島にはハワイのホームレスの大部分(3/4) がいるが、
「sleeping rough has just got rougher」
とあまり面白くないダジャレになっています。
2014年の12月から、ホノルルの市長が午前5時から午後11 時の間、往来の激しい
公道で座る、あるいは、 横になると処罰する(罰金最高1,000ドル) という条例に
署名したのです。
こういう厳しい規制を打ち出しているのはハワイだけではなく、 米国全土で
見られるようです。一方で、手ごろな価格の住宅( 家計収入の30%を超えない)は
減少しています。
もちろん、こうした規制は逆効果であるという意見もあります。 つまり、 ホームレス
というだけで犯罪者になることで社会復帰が難しくなる という理屈です。
また、留置場の運営コストは、ホームレス用シェルターの3倍かか るようです。
ということで、いくつかの都市では、 まずシェルターとなる住宅を提供して、
この方がコストも安く済む、なぜなら
「the homeless otherwise tend to ricochet between expensive services, such as
jails, emergency rooms and detox centers.」
「ricochet」-跳弾とか、 水切りの石のように飛ぶという意味ですが、ここでは、
ハワイでもこうした計画はあるようですが、 シェルターの建設はまだ具体化しておらず、
人たちを送り込も うというプランです。
文字通りの「島送り」ですな。