2012年10月4日木曜日

「英語にハマリませんか?」No.6

今回は、「Car Talk」からです。

中2を担当する教師からの電話を受けた司会者は早速、
「8th grade」ネタを始めます。

大部分の人は、中学校ぐらいまでに習った知識で十分生きていける。
その後に習うことは無駄だという、日本でもよくある理屈です。
それを「Car Talk」流に言うと次のように展開となります。

8th graders, those are the ones that are the smartest people in the world! 
As soon as they get finished with the 8th grade, tell them not come back
to school ever again.  Everything they will learn from then on, they will
never use.

You know what happens?  
All useful stuff you learned up until the 8th grade, anything you learn
afterwards will crowd them out.  You forget important things.

Remember what Sherlock Homes said, the mind is like an attic,
for everything you cram in there, something else has to come out. 
You want them to forget everything for the sake of learning,
for example, calculus, which you never use.

「the smartest people」というのがいですね。
日本語ではこういう文脈ではなかなか使わない表現かもしれません。
(「これぐらいの年が、ある意味、一番頭いいよね」というのはあり
ですね)

3行目の「その後に習う知識は使うことはない」というのは、日本でも
よく言います。違いは、ここからもうひと押しするところです。

「crowd them out」(なるほどね)とか、言い方を変えながらポイントを
繰り返す。これが向こうの人たちがよく話すように聞こえる要因の
ひとつでしょうね。さらに、

だめ押しが、なんとシャーロック・ホームズからの引用です。
内容的には大したことがないけど、こういう名言(?)とか逸話
(Anecdote)というのは覚えておくと会話がカラフルになるという
見本ですね。

それから、「mind」なんですね、一杯になるのは、日本語で言うと
脳(脳みそ)ですが。

「英語にハマリませんか?」No.5

先週の衛星アンテナレポートの解説の前に難解なニュースが2つありましたので言及しておきます。

ひとつは、オバマケアの合憲判決です。日本ではさらっと報道していたようですが、全国民の健康保険への加入を「individual mandate」(義務付ける)とすることは違憲としながら、加入しない場合にpenaltyを課すことは実質的に税金と考えられるので合憲(つまり、議会でpenaltyを課す法律を定めることができる)という、しかも、審議した最高裁判事9人のうちの1人が寝返ってそれぞれ4:5と5:4という1票差で決まったというみょうちくりんな判決です(実際、オバマ大統領は、最初の部分を聞いて負けたと思ったらしい)。
ご興味と根性のある方は判決文をお読みください(私は遠慮しておきます)。

もうひとつは「LIBOR rigging」です。銀行間の貸付レートであるLIBORというのは、主力銀行が利率を提示し、その平均をとって決めているのですが、それでだいぶ前から不正があったいうのだが、もうひとつ実感の湧かない不正ですよね。
建設業界の談合の感じなのかな。利率のパーセンテージは小さいけど、全体の金額が大きいからということでしょうが。これも、根気のある方は色々な記事を読み比べてみてください。

さて、衛星アンテナですが、「nuisance」ですかね?
私なんかはむしろかっこよく見えてしまう(少なくとも洗濯物(cloth lines)と比べるのはちょっとかわいそう)。

「There are too many of them and are bringing down the appearance of neighborhoods, they are tacky and make them look like area 51.  They say things are not classy....」のくだりは、色々言い方があるものですね。言っていることは同じなんだけど、手を変え品を変えということですね。「deteriorate the appearance..」でもよいんでしょうが。「tacky」と「not classy」は表裏一体と言うことですか。
さて、area 51というのは何ですかね。Wikiによれば、ネバダ州にある空軍基地ということで、アンテナが林立している状態を象徴的に表現していることのようです。(アメリカ人はこういうメタファーが好きです)

3番目のパラグラフでは、「他にも美観を損ねるものはあるじゃないか。Single outされている」という反論が出てきます。これは、同種の議論で使える表現ですね。