さて、今回は、現在進行中の「Onward」です。
Starbucksの創業者が書いた本ですが、
業績も頭打ちになってきたという状況に直面して「ceo」( 前号で紹介した
ように、Starbucksでは役職を全て小文字 にしています。こういう点からも、
回復させるという、 いわば二度目の創業についての実録です。
松下電器(現在のパナソニック)の創業者だった松下幸之助氏が業績不振に
対して自ら営業部長代理(だったかな) となって立て直しを図ったという
話を思い出しました。
さらに、この本の中でも出てきますが、Dellの創業者も同じく 後進に道を
譲ってから業績不振に直面して復帰しています。
この本は、意外な掘り出し物でした。
というのは、 この人は表現が豊かなのですね。
e-bookの機能を活用しようと、 印象に残る単語や表現にマークを付けている
のですが、次から次へと出てきて、取捨選択が大変です。
この社長のコミュニケーション能力が高いということもあるのでし ょう。
実際、重要な会議などで話をする場合にも原稿は用意しないそうです。
同時に、世界的なチェーン店を育て、維持するには、社員、 株主をはじめ
として多くのstakeholdersに訴えるビジョ ンやメッセージを、 分かりやすく
伝えることが必要なのだなと感じました。
ということで、
2章の初めに、起業家について、好きなことをやれることは素晴らしいが、
「… the entrepreneurial journey is not for everyone」
であると指摘して、
「Yes, the highs are high and the rewards can be thrilling. But the lows
can break your heart……」
という警告的な文章が出てきます。
「良い時は確かに良いけど、悪い時は心が折れるから」 という感じですね。
こういう「entrepreneurial journey」(よい響きですね!) を受け入れ
られる覚悟を持つ必要があることを分かりやすい単語と 表現でうまく説明
していると思います。
もうひとつ、
「…. Coffee has captured my imagination because it is a beverage about
individuals as well as community.」
コーヒーは私の想像力を虜にしてきた。なぜなら、 それは色々な地域と人が
関わる飲み物だからである。
コーヒー農園から、焙煎工場、バリスタ( 店舗でコーヒーを淹れる人)まで
数多くの人が関わっているというストーリー性を大事にしてい ることが強調
されています。
簡単な言葉を使って手短に表現しながら、 何か含蓄があるなと感じるのは
私だけでしょうか?
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