引き続き、「Titan」からです。
ロックフェラーは晩年になって目覚ましい( ビジネスには関係の無い)変化を
遂げます。
若い頃から信仰熱く、 酒は飲まず、ダンスなどの遊びには目もくれず、 ビジネス
ひとすじの人生だったのが、引退後は、 奥さんが亡くなったこともあるのか、
なかでも、
「The most startling transformation came in his behavior toward women as
he sloughed off the old Victorian inhibitions.」
(最も目覚ましく変化したのは、 女性への態度であり、 ビクトリア時代のような
厳しい抑制的な態度は影を潜めた。)
「slough」
蛇の抜け殻から来ているのですね。 文字通り脱皮したと。発音注意です。
「Free from Cettie’s restraining influence, Rockefeller became positively ribald.」
(無くなった奥さんの影響を離れて、 よい意味でスケベになったと。)
たとえば、友達の女性について
「She is very easy to look at.」
とコメントします。
ちょっと聞くと何が問題と思いますが、辞書で調べると「very attractive」という
意味があります。
「 いい女じゃないか」ということで、 確かに品が良いとは言えません。
息子は、
「My father has picked up some slang phrases without understanding their
meaning.」
と言い訳します。
そして、ゴルフでは
「It was a rare golf party that did not include a lady golfer for Rockefeller.」
(女性のゴルファーが一緒にプレーしな いことは稀だった)
いいショットを打つと、
「you ought to kiss my hand for that」
(なるほど、これはよくない)
さらに、好きなドライブでは、
「Rockefeller increasingly used the afternoon drives as opportunities
for hanky-panky.」
(わるふざけ)
近所や知り合いの女性を一緒に乗せて、足をさわったりするので、
と言われます。
ということで、
「Titan」では、 こうした晩年の豹変ぶりについて、
「As if he were living his life backward, Rockefeller belatedly entered
adolescence in his ninth and tenth decades.」
(まるで人生を逆に歩むがごとく、90代にな って遅まきながら青春時代を謳歌
しているようだった) とまとめています。
ということで、まずまず幸せな変身でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、お願いします。ブログ内容に関する質問歓迎!