2013年1月28日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.14

またまた、仕事が多少忙しくなったことをよいことにアップロードをさぼっておりました。

Bloombergのメディアで目についたネタも古くなっておりますが、私はニュースをお届け
することが目的ではなく、最新の(というか、ちょい変わった)英語の表現をご紹介したい
と思っているので、めげずにちょい前のニュースを取り上げます。

 ロシアの富豪、パークアベニューのマンションを8,000万ドルで買ったというニュースが
昨年終わりにありました。Bloombergでは、これを「trophy property/sales」という言葉で表現
しています。

 Wikipediaの定義では、超一流/レアな価値を持つ住宅やビルということで、「trophy wife」
とは違った意味合いになっています。定義はどうあれ、こういう物件を買うのは、「究極の
自分へのご褒美、あるいは、見せびらかし」という感じがしますね。

そういえば、私が勤めていた不動産会社で、1970年代前半に「億ション」を販売したことが
あります。営業を担当していたのですが、結構有名人が来たし、色々なお金持ちにお目に
かかりました。

ひとつ学んだのは、お金持ちかどうかと、性格の良し悪しは関係ないということです。
伊丹十三さんの本に書かれていたように、「世の中には金持ちと金持ちでない人がいる。
性格の良い人と悪い人がいる。そして、これらは相互に何の関係もない」ということですか。

おっと、英語が少ない。

この「trophy sales」のニュースでコメンテーターが次のようにまとめていました。
We used to talk about property on a per square basis.  But does it really matter? 
When you drive a porche, you shouldn’t care about what a parking ticket cost.

あまり大した落ちじゃないですな。

2013年1月12日土曜日

「英語にハマりませんか?」No.13

ほぼ毎日行っている英語トレーニング法の第2弾です。

「オーディオブックとして録音されている本を、朗読を聞きながら、本文を目で追って
音読する」
オーディオブックとの出会いは、2003年に久しぶりにニューヨークに行った時に
Dickensの「A Tale of Two Cities」のCD版をなんとなく買ったのが始まりです
Dont ask me why a Dickens book in New York)。


日本に帰って聞き始めたのですが、昔の小説で使われている単語や表現に慣れず、
2週間ほどでお休みしました。

その後、「折角だから終わりまで読んでみるか」と再開し、CD25枚ほど、30時間を
超える長編を感動の終幕まで聞き終わり、黙読では得られない臨場感にひたる
ことができました。


これをきっかけとして、次々と買い求めました(カセットもだいぶ買いました!)。
お値段は結構高いですが、これまで100冊近くはオーディオブックで読んでいます
読み方としては、原本を目で追いながら、あるいは、聞いただけのもあります)。


オーディオブックの素晴らしいのは、臨場感もさることながら、プロのきれいな
発音を聞けることです。「門前の小僧習わぬ経を読む」というやつですかね。


最近になって、オーディオブックを音読の教材として利用することにしました。
プロのスピードに追随して発音する練習もでき、かつ、内容を目で素早く追うことで
速読の練習にもなり一石二鳥かなと。実際、だいぶ滑らかになってきています。

さらに、シャドーイングも行っています。

最初に取り組んだのが「The Devil Wears Prada」という、映画にもなった小説です。

ニューヨークの有名ファッション雑誌の「鬼編集長」の下で働くことになった若い
女性の物語で、私の不得手なブランドの名前や、業界人らしい、聞き慣れない
表現も多くあり、しかも、ナレーターがかなりのスピードで読むので最初は
追いつけないこともありましたが、無事終わりました。

この本を読んでよかったのは、日常会話で使いたくなるようなフレーズが
んだんにあることです

ニューヨーク最先端(もう古くなっているかな?)のテンポの良い会話がふんだんに
出てきて、旅先で使うこともあります(「Could you point me in the right direction?」とか)。


現在は、「Nickel and Dimed」という、いわゆるワーキングプアの世界に自ら
飛び込んで経験したルポものです。内容や表現については「読書」の項で別途紹
介したいと思います。

2013年1月5日土曜日

「英語にハマリませんか?」No.12

ようやく仕事が一段落しました。

やっぱり、仕事している間はブログを書こうという気になりません。
30年近く翻訳という同じ仕事をしてきたせいか、いざとなるとそっちにスイッチが入る
ようです。


今日から数回にわたって、私の英語トレーニングを紹介します。
それほど大したものではありませんが、少し続けると効果が出ることは確かです
(何事にも近道なしか(嘆息)。


ここで紹介する英語トレーニングは、自分の本職である翻訳に役立つということも
さりながら、もっとカッコよく英語で会話したいという、きわめてミーハーな目的で
行っています。


ここ4-5年、ゴールデンウィークにアメリカを旅行で訪れるのが慣例のようになり、
その中で現地の人とcasual conversationを行う楽しみに目覚めました。

タクシー、レストラン、ゴルフ場、ホテル等、その場限りではありますが、たわいの
ない話やローカルな話題である時は盛り上がり、ある時は盛り上がらず(これも
楽しいものです)。

学校や仕事と違い、いきなり会った人とその場の雰囲気と状況に応じて会話を
楽しむには、知識や情報だけでなく、スラングを含めた単語や表現をタイミングよく
使えること、面白そうな話題を持ち出すこと、あるいは、相手に応じて会話を
盛り上げる質問やコメントを行うといった、色々なテクニックが求められることに
気付いたのです。

こうした一期一会の会話をさらに楽しむために、発音、リスニング、語彙を含めた
オールラウンドの会話能力を鍛えたいなと思い、これまでの経験から得た練習法や
教材を使って毎日トレーニングを行っているわけです。


■練習法1:音読
1冊の本を毎日4-5ページずつ(8-10分ぐらい)声を出して読む。
つい先日までEdwin Reischauerの代表的著書「Japan:The Story of a Nation」を
自分のペースで音読していました。

この本は10年ぐらい前に一度読んだことがありますが、その時、結構多くの単語の
発音が間違っていたことに気づきました(!)。

学校や仕事で英語を使う場合、大量の情報をとりあえず理解し、やり取りすること
に追われて文法や発音に気を付けている余裕など無かったことが大きな要因と
言っておきましょう。


発音に気をつけながら比較的大きな声で音読し(最近は読み終わった後にのど飴が
必要です(苦笑))、重要と思われる単語とフレーズに下線を引いていきます。
毎回4-5ページを8-10分ぐらいのペースです。

月―金は新しいページを読み、土日でその週に読んだ中で印象に残った箇所を
再度読みます。


Japanも先週ようやく終わったので、現在は新渡戸稲造さんの「武士道」を音読して
います。昔の人の文章は格調が高いというか、堅いといえば堅いし、Japanほど
読みやすくはありませんが、まあ何とか続けています。


この音読は朝の仕事前に行っており、読み終わると、「さー、朝の始まりだ!」という
気分になり、仕事に集中するきっかけにもなっています。