2013年2月26日火曜日

「英語にハマりませんか?」No.18

前回、ちょっとお品が無かったので今回は真面目に。

最近アメリカで使われているのが(今はもう「使われていた」というべきですかね)
Fiscal cliff」に加えて、もうひとつ「sequestration」という言葉です。辞書で見ても
「没収、接収、隔離」という意味が出ていて、財政というどういう関係があるのか
分かりにくいのですが、「automatic spending cuts(強制歳出削減)」という意味
だそうです。

もともとは法律用語で、財産の差し押さえや、陪審員を隔離して審理させる場合に
使われています。

この言葉を初めて聞いた時に、何かの本で読んだなと思っていたら、思い出しました!

私の好きなリーガルミステリー小説家Grishamの「Runaway Jury」という本で、陪審の
結論がなかなか出なくて、ホテルかどこかに缶詰で審理させる時に「sequestered
という言葉が使われていました。

ネットで「sequestrationについての解説を探したら、「Sequester: Washingtons
catchword of the moment By Emily Wax, Saturday, February 23, 9:17 AM」という
記事が見つかりましたので以下抜粋しますと、

What was a legal reference to valuable property being locked away by a court of law
........is now being used to describe a procedure in which automatic spending
cuts are triggered because Congress and the White House fail to agree on deficit
reductions, causing money to be removed in budget cuts or sequestered.

ということだそうです。

なお、この表現を初めて使ったのは、なつかしいレーガン大統領の時代とのことです。

アメリカというのは(他の国もそうなんでしょうが)、時々こういう難しい言葉を
キーワードとして使うのが好きですね。

Sequestrationから連想したのが「solicitation」という言葉です。

この単語を初めてみたのは、中近東でプロジェクトの入札があった時です。

アメリカのコンサルタント会社が入札を仕切っていまして、英語で入札募集をする
わけです。そのタイトルが「solicitation for bidding」。

辞書で調べると「夜の商売の方がお客を勧誘する」という意味が出てきてちょっと
びっくりしたことを覚えています。

イギリスのコンサルタント会社の場合は「Invitation to tender」という表現を使っており、
こちらの方がぴんと来ました。イギリスから独立した後、言葉の使い方が違ってきた
例なんでしょうが、日本で難しい漢語を使うケースに共通したものを感じます。

2013年2月25日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.17

よーやく、仕事が一段落しました! 
楽しいハワイ旅行のつけというやつですかね。

お堅いレポートの英訳に2週間以上取り組みました。
ともすれば玉虫色になりがちな日本語の論理を英語のレトリックに乗せていくというのは
なかなか面白い作業です。

昔のようにひたすら和英辞典を使うのではなく、特定の表現や「collocation」を英語で
思い浮かべて、それをインターネットで確認するという作業が多くなっています。

楽しいんですが、場合によってはストレスもたまります。
よって、今週初めから口内炎!(辞書、ネットで見ると色々言い方あり、「ulcer」かな)

さて、ワイハ旅行報告(?)(写真ないぞ!)の補足ですが、行き帰りのDelta、ちょっと
座席前が広くなった機種で、しかも映画の数が多いこと!大画面でみんなで見ていた
ヘッドホン代金を取られていたような気がする)時代とは様変わりです。
ハワイだと飛行時間も短いので、2-3見ていると着いてしまいます。

多くのセレクションの中から見たのは、ダイハード12!!
どうしても見ますね(dont ask me why)。

一方、ダイハード3はいいかなという気がします(ロッキーと同じ、シリーズ12は見るが、
それ以降はもういいかなと)。

それから、「ティファニーで朝食を」、「大統領の陰謀」、さらには、知る人ぞ知る
Caddyshackというおバカ映画(70年代中盤から「Saturday Night Live」を観ていた人は
分かります)。なかなか楽しい時間を過ごさしていただきました。

もっとも聞き取れないところも結構ありました。ちょっと耳も悪くなってきているかも
しれない(飛行機の騒音が邪魔)と言い訳しておきましょう。

それでも、ちょっと悔しいので、帰ってきてから、DVDで確認しながら聞き取れなかった
ところを復習しています(真面目でしょ、この執念(というかあきらめの悪さ)が大事ですよ。
Die Hardとかシナリオを本にしたのがスクリーンプレイ社から出ています。
活字人間の私としては目で見て確認した方が効果があるかな。

Die Hardには、「f..kingという形容詞がやたらに出てきますが、これ使うとフラストレー
ションの解消になるという話も聞きます(Dirty wordsを大声で叫ぶというTherapyがある
そうです)。

私はあまり、「F」を連発する人とはお付き合いありませんが、一度中東某国で仕事を
していた時、お客さんのイギリス人の中で各センテンスに1回使う人がいて、目が点に
なったのを思い出します。

(「f king」という「形容詞」を付けると、修飾される名詞が大したことないという感じに
なって、プレッシャーが無くなるのかな。(「You have to use fu.king dynamites to blast
the fking rock」と言われたのは覚えています。

この話題は、止まらなくなるので、この辺にしておきます。

2013年2月18日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.16

またちょいと空きました。油断も隙もあったもんじゃないです(あー、空けたのは自分か)。

実は1月末から4泊6日でワイハに避寒していたものですから(その後はずーっと仕事です)。

 ハワイではiPadの調子が悪く、メールもできずということで(ブラウズはできました)、
旅行記はアップできず。OSの更新で調子戻りましたが、なかなか気分屋のところがあり
ますね、iPadちゅうのは。

ハワイでは、例によってリゾート会話を楽しんできました。もともと私は、あまり知らない
人との雑談が日本語でも不得手で(何か面白いこと、意味のあることを言おうとして
かえって頭真っ白というやつです)、従って英語でも良い時と悪い時があります。

基本的には相手によりますね。一般的に言うと若いおねーちゃんと話していると色々な
話題が出てきます(つまり、単なる「Dirty old man」ですな)。

その一端を紹介すると(というほどでもないですが)、

ホテル付属のゴルフ場でプレイ後、レストランまでの道を受付の女性に教えてもらったん
ですが、どうも自信が持てない。何せ方向音痴(辞書にはno sense of directionとありますが)
ですから。

 そこで一言、
「I am terrible about geography.  Believe it or not, I was geography major at college. 
Talk about high education!」 と言ったら、一応受けてくれました。

いやゆる「self-deprecating talk」(自虐ネタ)というやつで、自分としてはまあまあのでき
かなと思います。

一方で、terribleの後の前置詞が違うような気がしたので帰ってから調べてみたら、
「terrible at」が正しいようです。次からは間違えないぞ!(こんなことまた言うのか)

 「when it comes to geography」なんていうのも、英会話の教材を思い出していいですね。
ということで、仕事の合間にちょっと発信しました。

2013年2月1日金曜日

「英語にハマりませんか?」No.15

トレーニング方法(その3)

最近ちょっとはまっているトレーニングとして、文章を数行ずつ読んで暗記し、
ファイル入力していくということをやっています。

齢のせいか、どうも短期記憶があやしくなってきたような気がするので始めたの
ですが、集中して文章を読むというトレーニングにもなるので続けています。

教材として使っているのは、「Foreign Affairs」という外交関係の専門誌です。

2か月に一度発行され、10本近くの論文が収録されています。あまり簡単な
本だと楽すぎると思い、専門用語やなかなか「diplomatic」な表現に満ちた本を
取り上げました。

今、取り組んでいる論文「Does Obama Have a Grand Strategy」(July/August
2011号)は、以下の書き出して始まります。

「As the U.S. military intervenes in Libya, a fierce debate has erupted over
the possible existence of an Obama doctrine, with a chorus of foreign policy
observers bemoaning the United States’ supposed strategic incompetence.」

うーんと唸りたくなるような、難解な(負け惜しみもあって格調高いとも言って
おきましょう)文章です。

今のところは、この文章を2つに分けて、2-3回読み(すばやくですよ)、もう原稿は
見ずにパソコンに入力していきます。

いやー、なかなか覚えられませんね。
ぽろぽろ忘れているし、違う単語で記憶している場合も多いです。

それから、「a」とかを忘れることも多いし。 続けていけば、短期の記憶力が少し良く
なるのでは、また、ヒアリングを含めて、ちょっと複雑な文章を瞬時に理解する力が
つくのではないかと期待しています。

(今週は仕事が忙しいのですが、気のせいか、格調高い(?)英文が滑らかに出て
いるようです。)

仕事がひまな時には、30分弱やります。それでカバーできるのが2ページぐらい
ですね。やるまでは、フラストレーション溜まると思っていたけど意外に夢中に
なれます。