今年最初ということで、Economistの経済見通しあたりと 思ったが、面白そうなのがなかなか
見つからないので、All the President’s Menにします。
ほぼ半分まで来ました。
前号までの展開で、 マスキー議員による選挙活動の妨害をニクソン陣営が陰で操ってい たという
疑いが濃くなってきます。
Bernsteinが同議員と そのスタッフから聞いた妨害活動の数々とは、 マスキー陣営の名前を騙って
(偽のレターヘッドを使い)、 ケネディーのスキャンダルについての文書を民主党議員に送付、
また、
「a fund-raising dinner has been harassed, as unordered liquor, flowers, pizzas …..
arrived COD」
(古典的ないやがらせ。当然「受取人払い」でしょうね。ほかに、世論調査のデータの紛失なども
妨害活動の例として含まれます。)
妨害活動の例として含まれます。)
一方、西海岸で取材している記者から、
Segrettiの南カリ フォルニア大学時代の「fraternity brother」だったYoungという弁護士から
面白い情報を 聞いたと知らせてくる。
それによれば、Segrettiは、Hunt(前出; ホワイトハウスのコンサルタントとして諜報活動に従事) から
自分への通話記録(指令)がFBIに発覚したと話していた。
また、Segrettiは、 自分は中央政界につながりを持つ共和党系弁護士( カリフォルニア)の依頼を
受けて働いているとも話していた。 これでぴんとくるのは、 ちょっと前に出てきたニクソン大統領の
個人弁護士(Kalmba ch)!
ひとつ明らかになってきたのは、 ニクソン陣営による対立候補の大会の妨害はウォーターゲート
以後 は中止されていた(all bets were off after Watergate)と思われていたが、 実際には
マイアミでの妨害活動は続いていたということです。
these are not very bright guys」)。ウォーターゲート事件もへま(bungling) である。
ポストとしては、上記のSegrettiとホワイトハウス関係者 がつながっているという話を書きたい
のだが、 上記の情報を提供してくれたYoungが公にされるのを渋ってい るため、Bernsteinは
ロスにある彼の事務所を直撃し、1 時間ほどインタビューする。
そこでさらに聞き出したのは、SegrettiがFBI捜査官の 訪問を受けた時、 事前に情報が得られて
いなかったことでパニックになったことであ る。彼としては孤立無援の状態になり、 いけにえになる
ことを恐れたらしい
(「He was afraid of being left out on a limb, sacrificed without any protection or coverage.」)。
Youngはさらに、Segrettiが資金の提供を受けていた のは大統領に近い友人(high-placed
friend)である弁護士だとは語ったが、 名前は明かさなかったと述べた。
それでも、その弁護士がNewp ort Beachに住んでいると聞いていた。
ということは、 大統領の個人弁護士のKalmbachです!
Segretti自身は自分の活動をどのように考えていたかとい うと、民主党の候補にトラブルを
作り出すための「politic al highjinks(どんちゃん騒ぎ/乱暴ーということは、「 悪乗りのお祭り騒ぎ」
という感じですかね)」であると。
Segrettiは、大陪審に喚問された時も、Chapin等に 連絡をとろうとしたが、駄目だったので、
Youngの証言は続きます。
Segrettiは、大陪審でFBIに言ったのと同じことを証言 したと話していた。
特にきわどい内容ではなく(not any damaging material)、
「innocuous thing about being involved in some campaign activities」
( キャンペーン活動に関わるあたりさわりのない出来事)
Cha pinの名前を答えた。
ということは、
司法省は、 こうした事実を知っていたにも関わらず、「had done nothing to follow up」
ということになる。
従って、
「Bernstein wondered how the prosecutors could have been manipulated to accept
such a decision(どうやって丸め込まれたんだろう?)―「ma nipulate」はごまかす、操るという
意味ですが、 ここでは丸め込まれた、がよいと思います(最近、薬のデータの「 操作」という
言葉が出てきましたが、 どう考えても改ざんですよね)。
Segrettiは、さらにHumphery候補に対して手紙や パンフレットを使った「scurrilous attack
(汚い攻撃)」を行ったとも語った。そして、 自分は雑魚(cod)であり、他にも活動していた
多くの仲間の1 人にすぎないと言い訳を口にした。
Youngは、最後に、上記のSegrettiについての証言は、
「no violation of the attorney-client privilege was involved」
(弁護士/依頼人間の秘匿義務違反が無い)」
(このattor ney-client privilegeというのは、 さまざまな裁判記録の翻訳でよく出てきました)
そして、その後、 自分の名前が記事で公表されることに同意する。
Segrettiとの話は「off-the-record」 であるが、事項にはあたらないので、記者2人を含めた
3人で共有 できる。
これで、ポスト紙はYoungの証言を引用できることになり、 ホワイトハウスは、
「anonymous source」 からの情報で信頼できないという抗弁はできなくなった。
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