2014年6月21日土曜日

「英語にハマりませんか?」No.107

ギリシャ戦見ていましたが、コメントは控えます。

まあ、言うのは簡単ですが、本番で力を発揮する、もっと言えば、素晴らしいひらめきや
動きをするというのは難しいという例でしょうか。


さあ、今回は、Wall Street JournalPodcast616日号から興味を引いたニュースを
2本ばかり取り上げます。

まず、

Chaos continues to reign in Iraq

ということでイラク情勢の分析です。

reign」は、最初は「reinと思ったが意味が通らないし、ちょっと苦戦の上見つけました。

猛威を振るい続けるという感じですね。

攻撃の主役となっているのが「Islamic militant group, ISIS」という名前ですが、英語では
「アイセス」と発音しています。

日本では「アイエスアイエス」ですから、ちょっと聞くと何だろうなとは思いました。

Who is behind the group?」ということで、リーダーのある何とかは、

comes from a very humble origin

だそうです。

つまり、アルカイダのビンラディンを初めとしてこれまでのイスラム過激派の指導者は
お金持ちの家の出身者が多いようですが、普通の家の出だということです(でも、日本の
ニュースでは、モハメッドの末裔とか解説していましたが)。

ISISの大きな特徴としては、非常に自立した組織で「operates like a nation」ということ
です。特にお金を稼ぐ手段を知っている(イラクの銀行を襲って大金を獲得したらしい)ので、
単なる武装集団とあなどれない戦闘力を維持できるようです。アメリカが介入したがらない
のも分かるような気がします。


2つ目のニュース解説は、米国経済です。

The middle class is worse off than it appears

最近の米国の家計に関わる経済指標を見ると順調に上がってきているが、

The figures are misleading

とのこと。

つまり、平均のマジックというやつで、WSJの解説によれば、

Guys at the top, not just 1% but the top 0.1%, are becoming so rich that they are 
skewing the averages

なのだそうです。その結果、

they (average figures) may not tell us anything meaningful anymore

となっている。

具体的な数字で見ると、アメリカの純家庭資産(household net worth)の平均額は、
710,000ドルですが、これこそ数字のマジックで、株価や住宅価格の値上がりで資産家が
潤っている結果を反映しているとのこと。日本も同じですね。

この現象を「The barbell economy」と言うそうです。

a situation wherein the very rich and very poor are clustered at the ends 
of the socio-economic spectrum, with an ever-diminishing middle class
 in between these extremesForbes 2011/4/21)」
金持ちと貧困層の間で中間層が疲弊していく)

日本もそんな感じですね。

WSJでは、最後にこの状況を改善するための手立ては無いかという分析で、
最低賃金を上げる、教育の充実といった政策ではいずれも大きな効果は望めず、
個人の努力しかないとはなはださみしい結論を出しています。

うーむ、こりゃ、聞かない方がよかったかなというニュースですね。

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