2014年11月6日木曜日

「英語にハマりませんか?」No.119

仕事の合間に、先週紹介しましたForeign Affairs誌のグローバルな安全保障において
欧州が果たすべき役割という、なかなかややこしいが、興味深い論文を分析しました。

今回は、1文ずつ訳し、解説も付けています。備忘録みたいなものですね。

ここで長々と引用すると著作権の問題もありますので、自分にとって目に付いた単語や
表現を紹介していきたいと思います


先週は「enabler」という単語を取り上げました。今回は「define」です。

What defines these threats is both their diversity and their unpredictability.

どうも「define」というと自動的に[定義する]になってしまうので、恥ずかしながら辞書で
チェックすると「顕著に特徴づける」という意味が。

ここで出てくる「these threats」というのは、大量破壊兵器の拡散やサイバーテロといった
emerging threats」のことを言っているですが、こうした新たな脅威を特徴づけている
のが(特徴となっているのが)多様性と予測不可能性というわけです。

これまでは「特徴づける」という英訳には、「characterize」とか、「distinguishを使って
いたのですが、「defineもボキャブラリーに加えたいと思います。


これだけではちとさみしいので、もうひとつ、この論文で使われている表現を紹介します。

著者は、欧州が経済危機も一因となって軍事支出を削減していると、上記の新しい脅威に
対応できなくなるとして、同じ軍事支出でより大きな効果を生む「smart defense」という
考え方を提案しています。

Europe should pursue a “smart defense” approach. Smart defense is 
about building security for less money by working together and being 
more flexible.  Smart defense also means encouraging multinational 
cooperation.」

欧州域内で協力して、また、柔軟に行動することで、支出を削減しても同じ安全保障は
構築できるという提案です。さらに、他の国/地域との協力もスマート・ディフェンスであると。

こう読んでくると、内容的にはそれほど斬新ではないのですが、
それにスマート・ディフェンスという名称を付けるところがうまいのかなと思います

smart learning」とか、「smart working」とか無いかと思って探してみたら、
前者は某英語教材会社の商品名、後者については「smart work」と
working smart」という表現が出てきました。

ということで、今回はスマートに終了します。

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