仕事の合間に、先週紹介しましたForeign Affairs誌のグローバルな安全保障において
欧州が果たすべ き役割という、なかなかややこしいが、 興味深い論文を分析しました。
今回は、1文ずつ訳し、解説も付けています。 備忘録みたいなものですね。
表現を紹介していきたいと思います 。
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先週は「enabler」という単語を取り上げました。今回は「 define」です。
「What defines these threats is both their diversity and their unpredictability.」
どうも「define」というと自動的に[定義する] になってしまうので、恥ずかしながら辞書で
チェックすると「 顕著に特徴づける」という意味が。
ここで出てくる「these threats」というのは、 大量破壊兵器の拡散やサイバーテロといった
「emerging threats」のことを言っているですが、 こうした新たな脅威を特徴づけている
のが( 特徴となっているのが)多様性と予測不可能性というわけです。
これまでは「特徴づける」という英訳には、「character ize」とか、「distinguish」 を使って
いたのですが、「define」 もボキャブラリーに加えたいと思います。
◆
これだけではちとさみしいので、もうひとつ、 この論文で使われている表現を紹介します。
著者は、 欧州が経済危機も一因となって軍事支出を削減していると、 上記の新しい脅威に
対応できなくなるとして、 同じ軍事支出でより大きな効果を生む「smart defense」という
考え方を提案しています。
「Europe should pursue a “smart defense” approach. Smart defense is
about building security for less money by working together and being
more flexible. Smart defense also means encouraging multinational
cooperation.」
欧州域内で協力して、また、柔軟に行動することで、 支出を削減しても同じ安全保障は
構築できるという提案です。 さらに、他の国/地域との協力もスマート・ ディフェンスであると。
こう読んでくると、内容的にはそれほど斬新ではないのですが、
「smart learning」とか、「smart working」とか無いかと思って探してみたら、
「working smart」という表現が出てきました。
ということで、今回はスマートに終了します。
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