今週は、ワシントンポスト紙電子版の記事を取り上げます。
「Venezuela’s Downward Economic Spiral」(ベネズエラ経済の負の連鎖)
という表題で、 南米ベネズエラの問題なのですが、 書き出しはロシアから始まります。
「VLADIMIR PUTIN pointed out that the Russian currency’s recent loss
of value had a silver lining.」
ということで、プーチン大統領によると、 現在のルーブル安には良い点もあるようです。
「Every cloud has a silver lining.」の変化形ですね。
つまり、ロシアの国庫歳入の多くが石油天然ガスの販売収入( ドル建て)から来ている
ため、 ルーブル安で歳入が増加するという恩恵がもたらされているそうで す。
「…. a depreciating currency can allow a government to keep spending
at home and cushion the shock.」
一方で、同じく石油大国のベネズエラでは、 正反対のことが起きているそうです。
なぜそうなるのか?
「…. the government has insisted on maintaining a fixed, multiple-tiered
exchange rate system that vastly undervalues the dollar.」
ドルとの固定相場制に固執しているというわけです。
その結果、 カラカスのブラックマーケットではドルが政府設定レートの17倍 にもなり、
食料品などの物価は約60%上昇。 しかも供給量は少なく、店の前には長い行列が。
どうも、 借金の返済の関係でこうした政策をとっているようですが、 この状況はまだ
しばらく続きそうです。
「Perhaps the worst news for Venezuelans is that the next election, for parliament,
is nearly a year away…. 」
ということで、議会の選挙までにはまだ1年あ るし(最悪のニュースと言われちゃね)、
大統領の任期も2019 年まである。
こうなると、 議会が解散できるのもある意味良いですね。
結論としては、
「Barring a miraculous recovery of oil prices or a dramatic reversal of course
by the government, the country’s downward spiral appears destined to continue.」
「barring ….」面白い表現ですね。
原油市況が奇跡的に回復するか、 政府が劇的な方針転換をした場合を「除いて」 という
ことになります。
こりゃ大変だ。
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