アメリカンフットボールのシーズンたけなわです。
表現を紹介します。
「milk the clock」
前後の流れから大体の意味は分かるのですが、「mi lk」という面白い言葉。
辞書で調べると「(立場などを)できるだけ利用する」 という意味が出ています。
また、「milk the market」は、 市場を操って甘い汁を吸うとなっていますので、
アメリカンフットボールでは時間が非常に重要で、 試合の終わり頃になると、
したり) といった駆け引きを行うことができるし、 それが試合の醍醐味でも
あるわけです。
従って、この場合は、(残り) 時間を自分の優位になるように操作すると
いうことです。
一方で、
「milk the bull」
(見込みのないことをやる)
という表現もあります。
「 猫に小判」とは....違うか!
フットボール番組からもうひとつ。
「snippy with reporters」
であるという表現が聞かれました。
「 ぶっきらぼう」、「横柄」な態度をとったわけです。
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それでは、ようやく残り300ページ(2,300/2,600ペ ージ)まで来た
「The Prize」から。
今読んでいる箇所は、石油危機とか、 比較的な最近の出来事ですが、 厳しい
交渉を重ねる石油企業や各国政府の間で出てきたジョークを 紹介します。
イラクの石油開発を行う合弁会社の設立交渉です。
何せ、 メジャー各社、独立系、そして、アメリカ、 イギリスを初めとする
複数の政府の思惑が絡み合い、 ようやく合意・調印された契約は非常に複雑な
ものとなります。
これについてのある関係者のコメントです。
「We have now succeeded in making the Agreement completely
unintelligible to anybody. …… No one will ever be able to litigate about
these documents because no one will be able to understand them.」
「誰にも全く理解不能の契約を締結することができました。......誰も
この文書について訴訟を提起することはできないでしょう。 なぜなら、
誰もその内容を理解できないからです。」
こういう皮肉っぽい言い方は好きだな!