いやー、暑い5月でした。
最近は「Titan」だけ読んでいると思われるかもしれませんが、
山崎豊子の「不毛地帯」にもかなりはまっています。
いうことで、 私のような小心者にはできないスケールの大きな人生を代理体験さ せて
もらっています。
さらに言えば、
毎日、翻訳能力の維持という目的でForeign Affairsという外交専門誌の論文(英語) を
タイプアップし、 日本語に訳すというエクササイズも行っています。
今回はそこから久しぶりに抜粋したいと思います。
「The Impact of Globalization on Income and Employment」
( グローバリゼーションが所得と雇用に与える影響)
冒頭から気になるのは、「The Impact」、なのですね。複数ではない。
まず出てくる文章は、
「Globalization is the process by which markets integrate worldwide.」
「グローバリゼーションとは、 世界中の市場が統合していくプロセスである。」
です。
「by which」なんですな。「in which」ではない。
色々な要因というか、 力によって市場が統合されていくという意味ですかね。
もうひとついきましょう。
「Until about a decade ago, the effects of globalization on the distribution
of wealth and jobs were largely benign.」
「約10年前までは、 グローバリゼーションが富の分布と雇用に与える影響は
主として恵 みをもたらす(プラス)ものであった。」
「benign」―「tumor」 にくっつけて良性腫瘍という表現は知っていますが。
辞書的には、 無難なとか、悪くないという消極的な意味が第一義ですが、ben eficial
という積極的なニュアンスもあるようです。
もういっちょう、少し長めの引用です。
「But as the developing countries became larger and richer, their economic
structures changed in response to the forces of comparative advantage: they
moved up the value-added chain.」
私訳は、
「しかしながら、途上国が成長し、 豊かになるのに従って、その経済構造は比較優位
という( 見えざる力)に対応して変化を遂げた。 つまり高付加価値化という階段を
上り始めたのである。」
日本語的に言うと、「forces = 見えざる力」とした方が良い気がします。
好きですからね、 われわれは、雰囲気とか、何か目に見えないものが。
「move up the value-added chain」というのは、この論文では、 これ以降頻繁に
登場しますが、 原料をそのまま販売するのではなく、加工する、さらに言えば、
以上、真面目に取り組んでしまいました。
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