2012年12月16日日曜日

「英語にハマりませんか?」No.11

わー、仕事が忙しくなって情報発信をなまけております。

忙しくても合間を見てできないことはないのですが(じゃ、やれよ!)、

役立つ情報を出したいと(どこが!)思うとどうも躊躇してしまいます。

と、紙面をかせいだところで、急場しのぎにCar Talkから2つほど小ネタを紹介します。

最初は、既婚者ジョークというやつです。

What is the most effective way to remember your wife’s birthday? 
You forget it once.

こういうの大好きです。言いやすいし。

次は本当かいなという視聴者からの投稿です。

司会者A:Here is the most distractive driving behavior reported by a listener.
“I stopped at a light.  I dared to glance in my rear view mirror.  A woman in a mini-van
behind me was vigorously brushing her teeth!  When the light changed, she opened her
window and spat! 

And when I spotted her again, she was still brushing and rolling down the window and spitting. 

The next time I looked, she was gargling.  Finally, after spitting out mouth-wash, she began -
you are ready for this? - to eat her breakfast!” 

司会者B:Oh my God, why do they allow this stuff?  They should take her license away!

司会者A:No, what the listener wants to know is why she brushed teeth before she ate
her breakfast, instead of waiting until after ……

「そこかよ!」という落ちですね。

2012年11月29日木曜日

「英語にハマりませんか?」No.10

ちょい空きました。
引っ越しをしていたもので、新しい事務所の片づけをしているときりがありません。

もう少しすると何でもかんでも積み上げ、しまいこむようになるのでしょうが、今のところは
きちんと整理できて、very tidyでございます。

ニューヨーク旅行から2か月経ちました。Thanksgivingのパレードが行われたようです。
Turkeyね。向こうで食べた時は脂も少ないし、物足りない感じですが、Turkey Sandwichは
最近好きですね。アメリカ旅行では食べることが多いです。

NYネタ終わりかなと思っていたら、もうひとつありました。地下鉄です。

だいぶ前から磁気カードになって「swipe」してから「turnstile」を押して改札を通り抜けるというシステムは変りませんが、今回のNY旅行でJTBのガイドさんに教えてもらったのが、
複数で共同使用する方式です。

4人までであれば、1枚のMetro Cardを最初の人がswipeして、改札越しに次の人に渡し、
順々に入場できます。

でも、なんかズルしているような気がするのは私だけでしょうか?

学生時代、定期券を持つ2人がまず入場し、そのうちの1人がもう1枚の定期も持って改札を出て、3人目に手渡すという方法で1人が無賃乗車という悪さをしたことが
ありませんか?どうもそれを思い出していけません。

メディアネタとしては、アメリカンフットボールの語彙を取り上げます。

BSで週3回ほど録画中継されているのを観ています。まだ細かい作戦などは分からないのですが、なかなか深いです。なによりも、クォーターバック、ワイド
レシーバーをはじめ
とする選手の身体能力がすばらしい!
素早く走って、マークしてくる敵のプレイヤーを振り切り、飛んでくるボールを確認
しながら、ぎりぎりのタイミングでキャッチし、タックルに耐えてボールをキープする。
一連の動作を数秒の間に行うのですからたいしたものです(守備側も同様です)。

高度なプレイを観る楽しさに加えて、英語の解説ではなかなか面白い表現が使われていますので、少し紹介します。

「The veteran muffed the ball」(日本語ではファンブルですね。)

「The two players haymaker each other」(ラフプレイに怒った結果の乱闘を中継では
「extracurricular activity」と表現しています。教育上の配慮(!)ですかね。この
言葉は「浮気」という意味もあるようですが。)

「He was unaccounted for」(つまり、守備側のプレイヤーがオフェンスラインに邪魔されることなく、相手陣地に入り込むことです。誰も対応していないという意味
でしょうが、面白いですね。)

「How about his elusiveness!」(変幻自在の動きでつかまらないという意味ですが、
似たような表現では「escapability(辞書には載っていないので解説者の造語ですね)」
とか、「slippery」(敵味方入れ乱れた中をするりするりと抜けていく感じ)といった
言葉もよく聞きます。)

「His clear mistake is uncharacteristic」(らしくないミスということでしょうね)

「A nice poise by the quarter back despite pressure, not coughing it up」(バランスではなく、
この言葉がよく使われます。ボールを離さないでがんばったということでしょう。)

「That is a heads-up move by the line backer」(巧みな動き)

2012年11月14日水曜日

「英語にハマりませんか?」No.9

やー、寒くなってきました。ニューヨークではまだ電気が復旧していない家庭が
多いようですね

全米から応援の工事業者とか機材が来ているようですが、ペースが遅いのは、
水に浸かっているので家屋ごとに設備の状態をチェックしないと、漏電―発火の
危険があるからだそうです(According to CBS News)。

そんな中で、ニューヨーク旅行の思い出を語るのもちょい気が引けますが、
大変な中でもユーモアを忘れない(というか、大変な時こそ!)というのもアメリカの
伝統文化と理解して、NY滞在エピソードの3弾をお送りします。

日曜日にゴスペル礼拝見学ツアーに行きました。

大きな教会で正面の舞台にしつらえてある席(4x20席ぐらいにずらりとダーク
スーツのガタイのよい黒人男性が並んだので何をするのかと思ったらコーラスで
ありました(女性コーラスの日もある)。
音楽に合わせて左右にゆれる姿もいい感じにUnisonで、さすがリズム感のよい
アフリカン・アメリカンであります。

面白いのは、伴奏がオルガンとドラムだったこと。やりますね!
それから、正面Podiumに立った牧師さんが、説教の合間に、「ナンバープレート
xxxxの車移動してください」とアナウンスしたのは、マイク持っているから適役と
言えばそうですが。にやりものでした。

ところで、大統領選挙のどさくさにまぎれて、コロラドとワシントンでマリファナの
使用(for recreational use)を容認する住民投票が可決されたようです。
Medical Marijuanaはすでに18州で許可されていますが、連邦法では依然として
違法です。連邦制というのはこういう点が興味深いですね。

この関連の解説をBloombergで見ましたので紹介します。

Bloombergは、「Capitalist pxx」 (xxには何の文字が入るかご想像ください)の
牙城とも言うべきメディアですが、機関銃のような解説がリスニングの練習になる
と思って毎日5分ほど視聴しています。

企業や市場の動向を伝えるニュースが圧倒的ですが、富裕層向けのプライベート
ジェット、豪華ヨットといった、鼻持ちならないけど、こんな世界もあるかなとつい
見入ってしまうレポートもあります。

今回、面白かったのは、「マリファナの合法化とその価格への影響」という分析です。

......a recent study by three economic professors on impacts of legalizing
medical marijuana found ......a sharp drop in price at least for high quality
stuff.
This chart tracks prices in the states with medical marijuana laws. In the first few
years, what you find is, there are negative effects, but it is not statistically
significant until the 4th year. By then, the price of high quality weed drops by 25%.

ということで、高品質のもの(私の乏しい知識では、「Golden Acapulco」という
高級品があったような覚えがあります。「これは効く」と「友達」から聞きました。)の
方が「価格弾性値」が高いとか何とかいうことかな。

このレポートではさらに、アルコール市場との関係、また、交通事故への影響
Knock-on effect)にも言及しています。

Marijuana laws also affect the alcohol market and prices of alcohol fell, and a noted
decrease in drinking, which could suggest that the one frequently substitutes for the
other. That explains why alcohol companies consistently oppose the legalization. 

And here's a knock-on effect; traffic fatalities have declined in the states with
medical marijuana.
This chart shows traffic deaths in the age 20-39 group, and that tracks pretty closely
here until the legalization, that’s the dividing line, right here, and what you see
after that is a 25% drop in deaths for the states with medical marijuana and not so
much for the states without that law.

states with medical marijuana」で通ってしまうところが面白いですね。日本語では
「医療用マリファナ容認州」というのかな。

余談ですが、昔の友人で入社1-2年の休暇で東南アジア方面に旅行し、canabis
ちょいと親しみ、1本胸のポケットに入れておいたのを忘れて無事(?)帰国した
という話を聞いたことがあります。

見つかってたら大変だったな。Sさん元気?!

2012年11月9日金曜日

「英語にハマリませんか?」No.8

ニューヨーク旅行記の第2弾です。

Long IslandWinery Tourに日本人ガイドさんの車で行きました。

高速道路にHOVレーンというのがあり(3人以上乗っている車両だけが通れる
Express Laneというやつです)、何の略(What does it stand for)かなという話になり、
Vehicleは分かるとしても、「HO」とは何かなと考えて「heavily occupied」(Yak!
あるいは「highly occupied」あたりかなと思って、その後ネットでチェックしたら
High occupancy vehicle」でした。微妙な外れ方。

あー、それで、思い出しましたが、
前回話題にしたミュージカルWickedの「For Good」に出てくる歌詞。

Who can say if I have been changed for the better, but because I knew you, I have
been changed for good」というフレーズです。

まず作詞者によると(ウェブサイトあり)、この歌詞は「Word of play」だそうです。
自分の娘とその友達がハイスクール時代に話していたのをヒントにしたとか。

これを、文学に強くない私なりに解釈すると、「(一般的に言われる)良い方向に
変わったとは言えないかもしれないが、あなたのおかげで(本質的に)変わった」
という感じかな。

主人公の1人であるパッパラパー(Politically incorrect?)なおねーちゃんと、
緑色の肌を持って生まれてきた娘さんがそれぞれ反目しあいながらも成長し、
それぞれの生き方に目覚めたことを表現しているのかなと思います
的を得ているかどうかはともかく、本当に心にしみる曲であり、歌詞です。

もうひとつ、ニューヨークネタ。

Birdlandというブロードウェイにあるジャズクラブに行こうと思い、滞在先の
HiltonConciergeに「We are planning to go to “Big Bird”.....」と言ったら、
おばさん、にこりともせず、Birdland(語尾上がらず)」と訂正してくれました。

なんで分かったのかね?
もちろん、子供の時にSesame Streetを観すぎたとフォローしましたが。

ちなみに、Birdlandのメニューには日本語版があります。一方で、
エンパイアステートビルのエスカレータで流れる案内には、中国語はありますが、
日本語はありません(イタリア語もあるのに!(でさえとは言いません))。


2012年11月7日水曜日

「英語にハマリませんか?」No.7


いやー、ずいぶん間が空きました!

9月末からニューヨークに旅行していた(といっても1週間ですが)、引っ越しをする
のでその準備とか、言い訳は多々あります。

その後にSandyが襲来したりして、つかの間の楽しい時間を過ごしたマンハッタンも
水に浸かって、世の中何が起こるか分かりません。
ブログも書けるうちに書いておこうと思って復活(?)しました。

ニューヨークで興味深かったことをちょい書きます。(シリーズ第1弾!)
ブロードウェイ、ジャズ、ゴスペル、etcと盛りだくさんの旅でした。

ブロードウェイは「Wicked」を観ました。ミュージカルは映画で「My Fair Lady」、
「South Pacific」など結構見てきましたが、本物は初めてでした(歌舞伎はかなり
観ています)。

やー、よかったな。前から6列目ぐらいで(JTBツアー)、主役2人を初めとする素晴
らしい歌声と楽しいストーリー展開。終わったとたんにStanding ovation、ひとしき
り拍手して幕が終わると日本と違ってカーテンコール無し。

同行者は英語があまり分からないので「Short trans」(According to JTB)とい
う、日本で言うイヤホンガイドを借りたのですが、これを入手するまでに一苦労。

入口で聞くと、「Up there!」、2階に上がって聞くと「Down there!」、ひたすら
「general direction」を指示され、4人目でようやく「7時半ごろ出てくる(お化け
か!)」という回答で。

どうも、中西部で暮らした経験しかない私にとってニューヨークは素っ気ないという
感じです(話してみるといい人が多いですけどねと一応フォロー)。

本当に開演30分前の7時半頃、屋台みたいなのが現れました。無事借りられた
けれども、同行者によるとあまり聞こえない。こういうところは日本の方が懇切
丁寧です(特に歌舞伎の解説は)。

「Wicked」の最後に「For good」というバラードの名曲があります。

「I have been changed for good」という意味がもうひとつ分かりにくかったので
帰国してからちょい調べました。結果は.....ひっぱります。

次回ということで(といっても、2-3日後に出します....I promise!)

2012年10月4日木曜日

「英語にハマリませんか?」No.6

今回は、「Car Talk」からです。

中2を担当する教師からの電話を受けた司会者は早速、
「8th grade」ネタを始めます。

大部分の人は、中学校ぐらいまでに習った知識で十分生きていける。
その後に習うことは無駄だという、日本でもよくある理屈です。
それを「Car Talk」流に言うと次のように展開となります。

8th graders, those are the ones that are the smartest people in the world! 
As soon as they get finished with the 8th grade, tell them not come back
to school ever again.  Everything they will learn from then on, they will
never use.

You know what happens?  
All useful stuff you learned up until the 8th grade, anything you learn
afterwards will crowd them out.  You forget important things.

Remember what Sherlock Homes said, the mind is like an attic,
for everything you cram in there, something else has to come out. 
You want them to forget everything for the sake of learning,
for example, calculus, which you never use.

「the smartest people」というのがいですね。
日本語ではこういう文脈ではなかなか使わない表現かもしれません。
(「これぐらいの年が、ある意味、一番頭いいよね」というのはあり
ですね)

3行目の「その後に習う知識は使うことはない」というのは、日本でも
よく言います。違いは、ここからもうひと押しするところです。

「crowd them out」(なるほどね)とか、言い方を変えながらポイントを
繰り返す。これが向こうの人たちがよく話すように聞こえる要因の
ひとつでしょうね。さらに、

だめ押しが、なんとシャーロック・ホームズからの引用です。
内容的には大したことがないけど、こういう名言(?)とか逸話
(Anecdote)というのは覚えておくと会話がカラフルになるという
見本ですね。

それから、「mind」なんですね、一杯になるのは、日本語で言うと
脳(脳みそ)ですが。

「英語にハマリませんか?」No.5

先週の衛星アンテナレポートの解説の前に難解なニュースが2つありましたので言及しておきます。

ひとつは、オバマケアの合憲判決です。日本ではさらっと報道していたようですが、全国民の健康保険への加入を「individual mandate」(義務付ける)とすることは違憲としながら、加入しない場合にpenaltyを課すことは実質的に税金と考えられるので合憲(つまり、議会でpenaltyを課す法律を定めることができる)という、しかも、審議した最高裁判事9人のうちの1人が寝返ってそれぞれ4:5と5:4という1票差で決まったというみょうちくりんな判決です(実際、オバマ大統領は、最初の部分を聞いて負けたと思ったらしい)。
ご興味と根性のある方は判決文をお読みください(私は遠慮しておきます)。

もうひとつは「LIBOR rigging」です。銀行間の貸付レートであるLIBORというのは、主力銀行が利率を提示し、その平均をとって決めているのですが、それでだいぶ前から不正があったいうのだが、もうひとつ実感の湧かない不正ですよね。
建設業界の談合の感じなのかな。利率のパーセンテージは小さいけど、全体の金額が大きいからということでしょうが。これも、根気のある方は色々な記事を読み比べてみてください。

さて、衛星アンテナですが、「nuisance」ですかね?
私なんかはむしろかっこよく見えてしまう(少なくとも洗濯物(cloth lines)と比べるのはちょっとかわいそう)。

「There are too many of them and are bringing down the appearance of neighborhoods, they are tacky and make them look like area 51.  They say things are not classy....」のくだりは、色々言い方があるものですね。言っていることは同じなんだけど、手を変え品を変えということですね。「deteriorate the appearance..」でもよいんでしょうが。「tacky」と「not classy」は表裏一体と言うことですか。
さて、area 51というのは何ですかね。Wikiによれば、ネバダ州にある空軍基地ということで、アンテナが林立している状態を象徴的に表現していることのようです。(アメリカ人はこういうメタファーが好きです)

3番目のパラグラフでは、「他にも美観を損ねるものはあるじゃないか。Single outされている」という反論が出てきます。これは、同種の議論で使える表現ですね。

2012年7月1日日曜日

「英語にハマリませんか?」No.4

私が、職業がら、あるいは、個人的趣味で毎日聞いている/読んでいる
英語のニュースソースはいろいろあります。

ちなみに、現在よく聞くPodCast配信の番組は、「Economist」、「Car Talk」、
「Football Today(アメリカンフットボールです!)」、「Wall Street Journal」の
4種類です。

初回から紹介している「Car Talk」はいわゆる日常会話に参考になる表現や
テクニックを学ぶことを目的としています。

一方、「Wall Street Journal」と「Economist」は政治経済を中心としたニュース
ですが、いわゆる「WSJ」は雑ネタも扱っています。司会者と記者がやり取り
しながら、色々なトピックについて解説するという形式なので、複雑な政治問題
などを分かりやすく説明するテクニックが学べると思っています。

それから質問(good questionというやつですね)の仕方も分かります。

今回は、ちょっと前に取り上げられた、衛星放送用パラボラアンテナが近所の
美観を損ねるとしてシカゴなどの都市で規制対象となっているという話です。
(紙面の関係で詳しい解説は来週行います)

---------------------------------
司会者:Cloth lines, idling cars, and trash are typical annoyances in cities.  Today, it is
apparently satellite dishes. Boston, Philadelphia, and Chicago are among the cities that
have recently passed or are drafting a bill banning satellite dishes from fronts of home
unless signals cannot be obtained in another way.  (中略)

ボストンの記者:The city says that it is a lot of aesthetic problems there. There are
too many of them and are bringing down the appearance of neighborhoods, they are
tacky and make them look like area 51.  They say things are not classy, so they are
trying to crack down on this by law, and the satellite dish industry is not happy about it.

司会者:Are there any (federal) laws in place about this?

記者:There are several laws from 1996; the federal government says that you cannot
prevent people from getting signals to watch TV or video, so it makes really hard for
cities to pass this type of ordinance   You are seeing that the dish industry has gone to
FCC to say, please examine this for legality.  It is kind of interesting to see what happens
because dishes are now very popular, people like them, you can get a lot of channels
and a good deal, so the city is saying enough is enough.  (中略)

司会者:Satellite companies cannot say they are very happy?

記者:Well, they say that this is the household and this is unfair.  They are being singled
out, there are a plenty of things in cities and neighborhoods that are not at all attractive,
you know, air conditioners on windows, so why single out dishes, people should have
the right to put dishes wherever they want.
---------------------------------

2012年6月26日火曜日

「英語にハマリませんか?」No.3

ちょっと間が空きましたが、「お待ちかね(あるいは、お待ちかね?)」の
英語でのちょっとくだらない話です。出所は、同じく「Car Talk」です。

今回は、オープニングで紹介された、投稿者の面白エピソードをいきましょう。

This is a story about a young girl who became a casino fugitive.

カジノからの逃亡者とはなんぞやという話になりますが、アメリカでは(というよりも
世界共通ですが)、悲惨な経験を面白おかしく語るというのはひとつの会話の
テクニックです。その冒頭では、短い表題を付けて興味を引くのが通例です。

たとえば、「shopping disaster」(ひどい買い物となった話)、「babysitting hell」
(ベイビーシッター先での悲惨な体験)といった具合です。

この「Casino fugitive」というのも同様です。
ということで、

A young girl attended at a New Kids on the Block concert(だいぶ古いかな)
in an unnamed casino in New Jersey.  She was detained by a casino police after using
men’s room because there was a line of 200 women waiting for the lady’s room. 
She was held and told to leave the casino and the very expensive concert. 
Luckily, she was saved when the casino cop was distracted by 50 other women
making a beeline for men’s room.  She tripped and broke her toe on her way to her
seat because of heels.

これは日本でもあります。大変ですよね。
特に、日本の劇場は女性客が圧倒的に多いですから。「making a beeline for」
という表現がこの場の雰囲気をよく表していると思います。

日本だったらこういう扱いは受けないでしょうけどね。何が起きたかというのを
要領よく説明しているという意味で参考になる「エピソード」です。

2012年6月16日土曜日

「英語にハマリませんか?」No.2

親父ギャグ「Banter」の続きです。

前回ご紹介したやり取りは、ジョークというよりも、軽いジャブですね。
英語圏で会話を始めるきっかけとして使えるのでは。

「in-law」についてちょっと補足しておきますと、日本の親戚と同じく、
うっとうしい存在と見られることもあるようです(特に、mother-in-law!)。

日本だと法事、向こうだと結婚式やThanksgivingなどの親類一同での宴席で
からんでくるおじさんとか。そういう意味では、「そうなんだよね」という共感が
得られるグローバルなネタのひとつだと思います。

さて、2回目の「Banter」をご紹介します。

今回も同じく「Car Talk」からの抜粋です。前回よりもさらにたいしたことありません。

相談者:Hello, there!(すごく元気がいい、若い女性の声)
回答者:You sound very chipper!
相談者:Yes, I am not working today.  I am chipper!
回答者:You are not working.  That would make you chipper, hah?
相談者:Yes, it does.
回答者:Well, a couch makes me chipper.  (ガハハ....)

キーワードは「chipper」。会話の英語にはいろいろな形容詞がありますね。
研究社の和英で「元気」を引いても出てきません。

落ちがあるというのではなく、勢いだけの会話です。イントロです。
「私の場合はCouch(カウチポテトでおなじみ)で横になってると元気だ」と
ちょいひねった返しに注目。面白い、面白くないにかかわらず、英語の
Banterではこのひねりが大事です。

アメリカで元気に受け答えしてくれる若い女性店員に使うと受けそう。
(あの人たちは外人がこういう言葉を知っていると喜びます)

2012年6月8日金曜日

「英語にハマリませんか?」No.1

コミュニケーション・リソーシズという分かったような、分からないような名前の
翻訳会社をやっております遠山と言います。

30年近く、日本語と英語の間をつなぐという仕事を続けてきました。
最近は、せっかく培ってきた知識やノウハウを若い方々に少しでもお伝え
できないかな、と考えるようになりました。

TOEICの得点を上げることに特化した教育が全盛の中で、英語への
アプローチはいろいろあるよということを知っていただこうとこのブログを
立ち上げました。

英語に興味を持つための一つの切り口として「Banter]というテーマから
取り上げようと思います。

いわゆる親父ギャグ、バカ話ですが、これも英語の本質のひとつです。
PodCastで提供されている無料番組のひとつ、「Car Talk」というトークショーを
取り上げます。

米国のラジオで長年放送されている、自動車のトラブルを相談する番組です。
答えるのは、2人の中年エンジニア。
相談者とのやり取りはまさに「Banter]で突っ込みどころ満載です。

今回はほんのさわりです。

相談者:I have a car-related dispute with my in-law.  He is my wife's
sister's husband.
回答者:Double-in-law?
相談者:Well, he means nothing to me!  (笑)

Distant relativeでもないし、nothingということになるのですかね。
こうして文字にしてしまうと、バカバカしさが伝わるのかなと思いますが、
アメリカで言ったら受けると思います。