2014年5月14日水曜日

「英語にハマりませんか?」No.102

最近iPad/eBooksの読書に慣れて、すっかり気に入っています。

「積読(つんどく)」の大好きな私としては、次から次に読みたい本を電子書店で漁って、
ストックも既に50前後になりました。

但し、全て買ったわけではなく(そのへんは多少学習しています)、とりあえずサンプルを
無料で入手して、読んでみて面白そうだったら購入するという方式で、サンプル取得分が
30冊程度あります。

現在読んでいるのは、

The Devil Wears Prada」、
The Facebook Effect」、
吉川英治の「新書太閤記」

などなどです。

今回は、「The Devil Wears Prada」から面白い表現を取り上げます。

この「The Devil Wears Prada」は、何とも惹かれますね。

私個人は、この小説で描かれているような洒落たパーティーに参加したこともないし、
ファッション業界で働いた経験もないのですが、ここに出てくる、いかにもニューヨークで
働く人々が使いそうなフレーズや表現を見るとついマーキングして

「よし、今度どこかで使ってみよう」(といっても、年2回ぐらいの頻度で出かける海外旅行
しか機会は無いのですが)と思う今日この頃です。

まあ、自分と正反対の世界へのあこがれでしょうかね。

今回紹介するくだりは、ひょんなきっかけからRunwayという一流ファッション雑誌の
悪魔のような編集長(従ってDevilの下で奴隷のようにこき使われることになった若い
女性の主人公が、少し前のパーティーで知り合った売出し中のハンサムでstraight
(ニューヨークなどでは特に貴重な存在みたいです)の作家からの電話を受けての会話です。

Is this the lovely Andrea Sachs(主人公の名前) whom I inadvertently terrified 
at Marshall’s party?

という切り出しから始まります。

マーシャル主催のパーティーでうっかり驚かせてしまったアンドレアさんですか?」と。

これに対して、ルックスという意味でも、作家としての才能でも惹かれていた主人公は、

wanting to impress him with my wit and charm

という動機から、

「......who may I ask is this?  There were a number of men who terrified me 
that night …..」(私をびっくりさせた男は沢山いたけど)と切り返します。

それに対して、Christianというイケメン作家は、

I didn’t realize I had so much competition」(そんな沢山いたなんて)と返します。
competitionという切り替えしがカッコよいですね!

そして、Christianから、仕事はどうと聞かれたAndreaは、はりきってやっているとか
適当に答えますが、鬼編集長の下で働く過酷さを聞いているChristianは、

You’re a rather deft liar.  To an untrained ear that almost sounded believable, 
but …. You can’t bullshit a bullshitter.   Don’t worry, though.  I’ll let you get away 
with it this time

嘘がうまいね、でもyou can’t bullshit an bullshitter」(私も嘘はうまいから、騙されない
よ)とナイスリターン。

bullshitはアメリカ発祥の言葉だそうで、大言壮語、とんでもないことを言うという意味で、
嘘というわけではない(とてつもない、突飛なことを言うことで、嘘とは限らない)というのが
辞書的な説明ですが、この文脈では「嘘」でOKだと思います。

I’ll let you get away with it this time
今回は見逃してあげるよ、というのもいいですね。

といったイントロがあって、

Christianは週末のパーティーに来ないかと誘いますが、現在付き合っているボーイフレンド
への配慮もあって、Andreaは断ります。

すると、

I’ll let you off this time.  But I’ll be asking again.  And I think next time you’ll 
say yes.

とさらりと引きます。この辺の粘り腰がいいな。

Christianに「irresistibleな魅力を感じているAndreaは、もうちょい引っ張ります。

Oh, really? What gives you that impression?

なるほど、これはまだ脈ありのサインなのかな。

Just a hunch…    I was just extending a friendly invitation for a good meal and 
good company.」という締めです。

嘘なのだけど、こういう言い方は紳士的でよいですな、カワイイというか。

私は「hunch」と言う言葉が好きです。
educated guess」もいいですが、hunchはひらめきというか、切れる感じがします。

それでは、次回はEconomistの記事にするかな。

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