Reckoningという日米自動車産業とその競争の歴史を描い たノンフィクションの続きです。
機会があれば、前に戻りますが、とりあえず20章を ちょい振り返り、使えそうなフレーズ/単語を
紹介します。
著者のHalberstamという人の描き方は、 人物描写が微細でそこが気に入っています。
なんと「ムスタング」(英語的にはマスタング)です!
なつかしいなー!車に興味の無い私でも知っているし、 なんとなくあこがれた。
その開発の立役者と言われるIacoccaという人も一世を風靡 した経営者でした。
何しろ書き出しが「Lee Iacocca’s timing could not have been better」ですからね。
時代の申し子というところですか。
「 as director of marketing under Robert McNamara in the late 1950s, he was a great
salesman in a salesman’s paradise。」ということだそうです。
つまり、50年代と いうのは、アメリカが豊かで、 自動車をこよなく愛していた時代だったのです。
但し、 アイアコッカ氏は単に自動車を売りまくっていたわけではない。
「he was adapting the map of Ford to the new map of America」
この文章の意味は続きを読んでいくと分かってきます。
つまり、 この時代のアメリカでは、都市郊外の開発が進み、 そこに住む人たちにとって
車は必需品であるだけでなく、 経済繁栄を謳歌してセカンドカーを買う余裕もありました。
アイアコッカ氏は、 フォードのディーラーに郊外に移転するように働きかけて成功した と
いうのが、上記のリードセンテンスの意味です。
そんなやり手でも、社内的には主流だった財務畑( コスト削減だけに関心がある)との闘争を
強いられたようです。
「Only someone as aggressive as Lee Iacocca could have operated so effectively for so long
against the numbing power of the finance people」(numbing― 圧倒的なという意味で使って
いるようですね)
それでも、Fordが合っていたようです。
「He was a man of Ford rather than of GM, for his ambition was too naked for GM, where
the system was everything; he would never have lasted there. At Ford, although the system
was powerful, there still was some room for idiosyncrasy.」
野心が見え見えで、組織が全てのGMでは絶対に成功しなかっただ ろうと。
フォードでも組織は重視されたが、 個性もある程度認められていたということで「some room
for idiosyncrasy」(異能という感じもするが) と表現しています。
この「idiosyncrasy」というのは、 なかなかピンとこない言葉なので、 ネットから例文を集めて
みました。
An idiosyncrasy is what makes you unique from everyone else.
(基本的な定義です)
Her worst idiosyncrasy involved repeating back every word that was said to her.
(性癖と言う感じですね)
Frustrated by his wife’s idiosyncrasy of following him around town, Jerry filed for divorce
two months after his wedding. (同上)
Although they are identical twins, Pam and Allison both have an idiosyncrasy which allows
you to tell them apart.
(これは特徴ということですね。)
それでは、また次回。
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