2013年8月20日火曜日

「英語にハマりませんか?」No.60

All the President’s Menです。

ニクソン再生委員会の財務担当者に秘密資金について確認する地味な取材が続きます。

ディープスロートによれば、秘密資金はウォーターゲート事件に使われた(違法の目的の
ための金だった)ということであるが、もう1人のソース「Bookkeeperの情報ではそこまでは
確認できない。

そこで、ポストの記事では秘密資金は民主党に対する「intelligence gathering activity」
ために使われたとぼかす。

これ以後、暗黙の了解ができて、2人以上のソースから同じ確認が得られない限りは書かない
ことになる。

次の朝はどの新聞も秘密資金については報道せず。上院内総務(共和党)は、

The Watergate case was not of concern to the average voter but of interest to 
just Senator McGovern and the media.

というコメントを出す(日本でも聞きそうです)。

BernsteinSloanの家を訪問する。

本人外出中だが、妻が家に入れてくれる。彼らはつらい立場にある。

His name was showing up in the papers every day in a way usually associated 
with mobsters.  Bernstein shared these thoughts with her, trying to dissociate 
himself from the hordes. 」(他のマスコミとは違う)

妻によれば「he had been let down by people he believed in, people whose 
principles and values they had both thought were the same as their own.

let down」-裏切られてがっかりする。
  
Sloanが帰ってきたので、再生員会のtreasurerとして知っているすべてを話すべきでは
ないかと言うが、弁護士に止められている。そして、Prosecutorにもpublic statement
出さないように言われていて「double bound」である。

再生委員会の他の職員についても、同じ弁護士が付いて「keep the ship together」とか、
あいまいな形で黙っているように指導している。

Sloanはかなり話してくれる。Mitchel等の幹部は事件を前から知っていたと思う。
但し、それはお金の動きから言えることで、直接の証拠ではない。
「second-hand information」で「hard evidence」ではない。

さらに、幹部は、文書を廃棄事件発覚からすぐ後に廃棄したとのこと(「There had been a 
housecleaning after the bugging.」)。

Sloanとしては、捜査当局に何か圧力がかかっているのではと感じている。メディアについても
真面目に報道していると思うが、情報源であるWHなどの誘導により、間違った避難や批判を
行っている。

彼も、妻も、理想を抱いて他の多くの若者と共にDCにやってきたが、

Many adapt themselves.(環境に順応してしまう。) People in the White House 
believed that they were entitled to do things differently, to suspend the rules, 
because they were fulfilling a mission, that was the only important thing.
(まー、ホワイトハウスという最高権力機関にいると感覚麻痺するということでしょうね。)

Sloanが秘密資金の存在を知ったのは事件後。

大会などの警備関係費用に使われていたと説明があったが、それには別の予算が組まれて
おり、そこからは出費されず、事件の前後、多額が支出されている。どうもそこから
ウォーターゲート事件に関する費用がねん出されたようだ。

財務責任者として大きな疑問を感じたBernsteinは、状況を打開するために「go on the 
record」をすすめるが、Sloanはまだ消極的。「taped interview」も提案する。弁護士立会も
OK原稿については修正できるともちかける。

Bernsteinは、Sloanと少し雑談して帰る。

Sloanは確実な、明確なことは話していないが、

What Sloan had said was ambiguous and unclear, but it suggested a broader 
conspiracy than he was willing to talk at that point.」(単なる侵入事件よりも大きな
活動が行われているという感じがしたということですね)

一方で

Sloan wondered whether newspapers weren’t a little hypocritical, demanding 
one standard for others and another for themselves.  He wondered whether 
reporters had any idea of the anguish they could inflict with only one sentence.
マスコミのたった一言が人を傷つけるリスク)

事務所に戻ってから、ウォーターゲート担当のFBIエージェントknows slightly)に電話する。
歓迎はしてくれない。ポストの情報はどこから漏れているのか、上層部もナーバスになっている。

可能性として302 報告書(interview report filed by agents immediately talking to 
witnesses)か、そのコピーが漏えいしたのではないかと疑われている。

Now you come in through the switchboard, give your name to the girl, and 
ask for me.  Thanks a lot」秘密の情報源ではなくなったという皮肉ですな。

Bernsteinは、実名を挙げて、関係書類が廃棄されているという予定原稿を読み上げる。

エージェントは、302が漏れたに違いないと怒る。違法であるから、subpeonaを提示して
取り返しを要求すると脅す。つまり、問わず語りにポストの情報を確認したことになる
odd confirmation)。

しかしながら、302に書かれる情報は「raw information」であり、「fourth-hand 
information, gripes(不平/文句), personal suspicions」が含まれており、それに基づいて
記事が書けるような確実な情報ではない。

その後、Woodwardと話すが、上司ともども、「Bernstein always is one step ahead 
of the facts」と言われる。もうちょい待てということか。

You got to make sure none of this gets into the paper unless it is fully supported, 
he implored.」

(懇願するというのは面白い表現ですね。指示じゃないのだ。ホットな事件をいい感じで
追いかけている記者だから、むげには言えない、慎重に頼むよねという口調ですな。)

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