2013年8月26日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.61

今週からちょっとラインアップを変更します。

このブログも60を超えましたが、最近はどうも本や記事のあらすじばかりを追っていて、
著作権上の配慮からも、また、色々なソースから英語学習や実用の参考になる情報や
フレーズ/語をできるだけ紹介するという目的から見て、あまり好ましいとは言えないと
感じています。

ということで、

All the President’s Menの「読書感想」は続けますが、Economistについては、各号
(週刊―私はデジタル版を定期購読しています)の面白そうな見出しとサブタイトル部分を
いくつか紹介し、そのうちの1本について概要を紹介することにします。

また、Podcast等の音源でのニュースやトーク番組からの紹介もお休みしていますので、
来週あたりから復活しようと思っています。

ということで、

今回はEconomist8/17/13号から興味を引いたタイトル/サブタイトルを紹介します。


1.「Egypt’s bloodbath
The battle for Egypt
The generals’ killing spree is a reckless denial of the lessons from the Arab 
spring

今話題のエジプトです。「bloodbathはよく出てくる表現ですね。
spree」は、spending spreeとか熱狂状態を表現するのによく使われています。
reckless denial」真っ向から否定するものであるという見方ですね。


2.「India and Pakistan
Hold the line
Don’t let extremists or nationalists scupper Indo-Pakistani peace talks

このタイトルは「scupperという単語が目を引いたので選びました。
Hold the line」(何とか関係を維持しましょう)
最初の意味は「皆殺しにする」という物騒なものですが、船を沈めたり、計画をだめに
したりというネガティブな意味ですね。
Don’t let ….」というはよく見かける表現です。


3.「America’s overcrowded prisons
One nation, behind bars
Eric Holder’s ideas for locking up fewer Americans are welcome, but do not go 
far enough

これは、よく読んでみないと分かりません。米国の刑務所人口が200万人以上と非常に
多く、定員をオーバーしている過密な状態にあるというのは聞いていますが。
Eric Holderとは誰か、これはもうちょっと読んでみたいですね。


4.「Economic growth
rickety rebound
The global economy is gaining momentum.  But only in America is the acceleration 
likely to last

これは、まあ何となく内容が想像の付く記事ですね。「rickety」というのは、ぐらぐら、よろよろ
という意味なので、頼りない(弱々しい)回復で、アメリカ経済が頼りということですね。


5.「Law firms’ signing bonuses
Supreme desire
The curiously strong market for Supreme Court clerks

サイニング・ボーナスというのは、スポーツ選手の契約でもよく聞きますが、アメリカの最高裁
の事務官は、引く手あまたなようです。事務官といっても、判事の手足となって調査を行い、
意見を具申するといった、かなり重要な仕事を担当するので優秀でないとなれないようです。
ちょっと読んでみたくなる記事です。


6.「Retail
Hard knocks(苦境)
Department stores have been losing customers to other retailers for decades.  
Some are thriving.

アメリカのデパートについての記事ですが、日本のデパートも厳しい現状にあるので興味が
惹かれました。「Some are thriving」ということは何をやっているのか?

ということで、

今回は、デパートの記事をざっと振り返ります。

日本の新学期にあたるショッピングの季節として、アメリカでは「back-to-school period」が
あります。記事では、「It is a time for outfitting tots with superhero rucksacks and 
fashion-conscious teens with “metallic” Oxford shoes」とおどけております。

それでも、デパート業界の景気は悪く、その中で買収も進んでいますし、さまざまな巻き返しの
努力も行われていますが、おおむね成功していない。

そもそも、デパートの凋落傾向(humbling)は60年代に始まったようです。色々な専門店が
出てきて、ショッピングモール、そして、「category killers」に市場を侵食されてきたわけです。

この次のパラグラフの始まりが面白い書き方です。

It would be tempting to write off department stores altogether if some were not 
doing surprisingly well.

(日本語的に言うと「デパート業界はもう終わりだと言いたくなるけど、中には成功を収めて
いるところがある」ですね。Macy’sとかね。)

成功の要因としては、デパートはカードを発行し、顧客についてのデータを前から集めてきて
いるから、それがスマホに切り替わり、在庫管理にも生かされている(「department stores 
have a fighting chance(なるほど)」)。

特に、Macy’sの巧みなのは、百貨店自体を配送センター/庫として利用していること。

たとえば、

An unwanted coat in Boston can be shipped to a shivering shopper in Boise …… 
If you can prevent a markdown, that covers a lot of shipping costs and satisfies 
the customer.

ということだそうです。

shivering shopper」―寒さに震えるお客ですか、ちなみみBoiseというのはアイダホ州の
州都だそうです。
markdown」-値引き

専門家によると「such wizardry makes the next ten years incredibly promising for 
some department stores」だそうです。

それでも、J.C. Penyといった有名デパートは赤字から抜け出せていないというのも現実の
ようです。

ということで、

Economistお得意の最後の一言は、「Department stores have some hard schooling 
ahead of them」(まあまあかな)

wizardry」―辞書では魔法/妙義ですが、このコンテクストだと「秘策/工夫」でしょうね。

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