2013年7月1日月曜日

「英語にハマりませんか?」No.42

久々の登場となる「All the President’s Men」です。

以前に書きましたように、この本は、オーディオブックも併用して、「シャドーイング」(概ね5
前後で区切られているのでこれを1単位として毎日)、「本を見ながら、オーディオ聞きながら
音読」という練習を月―土やっています。仕事が忙しくてもこれだけは最優先です。
準備体操みたいなものです。

同時に、シャドーイングの後に覚えている内容をざっとメモし、2回目の音読で細かい表現を
確かめて、あらすじと共に、重要と思われる単語とフレーズを記録しています。従って、毎日でも
ブログにアップできるですが、あまり長文の引用や細かいストーリー展開を削除してブログで
読みやすい形にするのはちょい苦労がいります。

そのおかげか、あらすじのまとめ方は少しうまくなってきたような気がします。さらに言えば、
同じ個所を何度もじっくり読むことで細かいニュアンスをつかむ感覚が出てきたようです。

また、新しい単語やフレーズを学習する場合、明確なコンテクストの中でどのように使われて
いるかを理解することが重要だと思うようになりました。どうもいにしえの受験勉強の癖で
単語だけを独立して覚えようとがちですが、それでは身につきません(特に私のような大人
なると)。

ということで、長くなりましたが、
おおざっぱなストーリーと興味深い単語/フレーズを紹介していくことにします。

2章からです。

ここまで読んできて思うのは、主人公の記者たちが、とにかく名前が出てきた人間を調べて
情報を集めるというのはもちろん、そこにつながる人にも取材の輪を広げていくというエネル
ギッシュなこと。特に、インターネットはもちろん、パソコンさえも無かった、固定電話だけの
時代ですからね。
2章の冒頭、
まず、取材の中で出てくるホワイトハウス関係者(Coleson)について面白い表現が出てきます。
 
The man knew the inner workings of the White House, of which Bernstein and Woodward
were almost totally ignorant ………..」 
 
内部の仕組みについて精通しているという感じですかね。
 
You need to know the inner workings of the organization」とか使うと格好よさそうですね。
取材の結果、色々な名前が登場してきます。そのうちの1人であるHuntの元秘書(ポストの
記者がデートしたことがある)は、
 
He was really nice, a pleasant man, personable. He was one of the few people around who
took the time to make you feel like part of it.
 
人を形容する場合の表現として覚えておきたいですね。
一方で、Huntは、KennedyChappaquiddick事件について秘密裏に調べていたことが分かり
ます。ホワイトハウスの図書館員にHuntについてたずねると、最初は答えてくれたが、その後
知らないと言われる(おほ)、ホワイトハウスの職員も否定。これはあやしい!
 
政府の元職員にたずねると、「Hunt was no ordinary consultant to the White House, but a
political operative.
 
ホワイトハウスの何か怪しげな活動が垣間見えてきます。
ここで、ポストの内部の人間として、編集主幹(executive editor)であるBradleeの登場です。
 
社主とともに政府の圧力に屈しない報道姿勢を貫いたことで有名になりました。但し、ある
ジャーナリストによれば、
 
He looks like an international jewel thief」(どういう外見なんでしょうか?オシャレだけど、
ちょい悪そう)
 
Huntについて記事にしたいというBersteinに対して、Bradleeは次のように答えます。
 
You haven’t got it. A librarian and a secretary says Hunt looked at a book. That’s all.
 
Bernstein:「A responsible White House source has explicitly said Hunt was conducting such
an investigation.
 
Bradlee:How senior? Just tell me if he’s at the level of assistance to the President.
そろそろ他の新聞もウォーターゲート事件について報道し始めます。それに対して、
 
Officials at the White House …. were in the business of sending reporters on wild-goose chases
 
(あてもない追及に駆り立てるーつまり、ここで言うと、核心からそらすために別の噂を流す。
この場合は、ウォーターゲートの侵入者は反カストロ派のキューバ人であるというガセ情報を
故意にリークしています)
p.35
Bernsteinは、電話会社内部のソースから侵入犯とホワイトハウス関係者との電話連絡の
有無を確認しようとします。
 
ここで面白いのは、
 
He was always reluctant to use them (sources in the Bell system) to get information about
calls because of ethical questions involved in breaching the confidentiality of …..
 
それでも、ソースに通話のリストの提供を依頼すると、「his phone records had been
subpoenaed by the Miami district attorney.
 
subpoena」というのは、アメリカ人にとってはある意味身近な存在みたいです。自分がもらうと
ぎくっとするのでしょうが、私はなぜかこの言葉の響きが好きです。

今回はこのあたりで。

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