さて、「All the President’s Men」少しのってきたので進めます。
Bersteinが電話のリストを差し押さえたマイアミのDistrict attorney事務所にコンタクトを
とると、来るならば情報を上げるよという話でマイアミに向かいます。
その途中でニューヨークタイムズが同じ内容を既に報道していることを知り、
「he directed his ugliest thoughts to the district attorneys」
(もうひとつ分かりにくいですが、奴ら自分よりも先にリークしたのではないかと邪推した
ということでしょうか。)
ところが、この検察官事務所に行くとDardisという担当者は外出中とのことで延々と
待たされます(この場面は映画で見たような気がします)。アポを取っていた担当検察官
の上役(with a retinue of aides(御一行様))が通りかかったので、
「The story has been in this morning’s New York Times, and its source is off
God-knows-where」
と訴えます。(情報元は見当もつかないと言っているが、言外に「あんたから漏れたん
だろう」という皮肉ですね。)
ところで、この上役は「immaculate tropical-weight tattersal suit」といういでたちです。
あまりピンとこないが、フロリダらしい軽い、検察官らしからぬ服装のようですね。それに
対して、
「I’ll get you in with him as soon as I hear from him」
(辞書では親しくさせるとありますが、すぐに会わせるよということでしょうね)
Bersteinは、Dardisがずっと部屋にいたことを発見する(さすがにすばしっこい。ころんでも
ただでは起きない。)。Bersteinは、ボスのGersteinに文句を言う、
「If there is some reason why you cannot talk about it or cannot let the Post disclose
what it has, just say so! You have been jerking my chain all day.」
「jerk one’s chain」- To annoy, aggravate, or upset.
類似表現は「grind my gears」、「twist my nipple」です。
ボスあやまる(He seemed genuinely apologetic)。
Dardis検事にやっと会うと、いきなり、「約束に間に合わない!」とぼやかれる。これは
よくある手ですね。思わず、反応して(同情して)しまいやすいです。
Berstein、怒りを抑えながら、押収した文書を見せるように要求。通話記録と銀行の取引
書類があると言う。銀行のコピーはとったらトレースされるかもしれないので、見るだけに
する。
すると、これまで分かっていた4件の小切手のほかに1件25,000ドルの小切手あり(名宛人
はDahlberg)。調べていくと、中西部地区ニクソン再生委員会の幹部だったことが分かる。
またもうひとつのつながりが!
p.43
小さなてがかりからたぐっていってDahlbergを見つけ電話をします(新聞の写真では、
「a small man with a jubilant smile」(喜色満面の笑顔ですか)
Woodwardの質問に最初は沈黙しますが、
「Didn’t the FBI ask if you how your check ended up on Barker’s bank account?」
と突っ込むと、
「I don’t have the vaguest idea about it」とか、「I’m a proper citizen, what I do is
proper」
と答え、はぐらかします。
これは返答に困った時の言い方ですね。いざという時のために覚えておくというのも
悪いことを進めているみたいで変ですが、返答に困った時の時間稼ぎにはなりますね。
その後、本人から電話が来て、問題の小切手はNixon陣営の資金集めの責任者(chief
fund-raiser)で再選委員会の幹部であるStansに渡したという証言を得ます。
苦労は報われつつあります。
ということで、次回。
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